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オススメ観光スポット第2弾


アイスランド観光のハイライト、黄金の滝、世界遺産シングヴェトリール国立公園、ストロックル間欠泉(ゲイシール)のゴールデンサークル、のどかな田園地帯いくつもの名瀑が連なり、奇岩ディルホゥライエと続く南海岸線。「雷神の森」ソルスモルク、川の中の温泉でハイキングの疲れを癒す活発地熱帯のランドマンナロイガル、火口群が神秘なつながりを見せるラーカギーガル、欧州最大規模の氷河ヴァトナヨークトル、地球のエネルギーを秘めたウェストマン諸島など必見のポイント溢れるところです。

氷河、溶岩平原、温泉群

氷河、苔むした溶岩平原地帯、おびただしい数の温泉群、真っ黒な火山砂地帯、そして肥沃な農園…これらが南部アイスランドの特徴です。
豊かな自然に恵まれた南部の中でも、特にアイスランド南西部に位置する温泉の町クヴェラゲルジから東のヴァトナヨークトル氷河に至る広大な一帯はレクレーション・ゾーンとなっており、カラフルな別荘やコテージが立ち並んでいます。

南部は海岸もまた特徴的で、アイスランドには珍しい砂浜であり、港はストックスエイリ、エイヤルバッキ、ソウルラゥクスホプンの三つしかありません。そのため漁業よりも農業や酪農が盛んであり、国内で消費される乳製品のおよそ半分を供給しているほど。アイスランド本島の南部が農業酪農中心なのに対し、南部アイスランドに属するヴェストマンナエイヤル諸島は漁業で有名というのも好対照でおもしろいところです。

氷河や溶岩平原、草原といった地形的特徴、そしてその色彩から南部の景色は非常に豊か。ミールダルスヨークトル、エイヤフィヤトラヨークトル、ティンドゥフィヤトラヨークトルの三つの氷河に囲まれる形でソルスモルク自然保護区があり、美しい山々や樺の生い茂る谷間などでは穏やかな景色が広がっています。どこまでも溶岩原が続く同地には国内最大のシングヴァトラヴァトン湖や巨大な亀裂性火山、地球の割れ目ギャウ、活火山ヘクラ山、雄大なグトルフォスの滝、温泉に囲まれた大間欠泉ゲイシール(ストロックル)などでは自然の雄々しい姿が見られます。南部アイスランドが見せる自然は訪れる観光客を飽きさせません。

また、自然だけでなく歴史や文化遺産も南部の見所の一つ。主だった史跡の一つに数えられるスカゥルホルトは、1056年~1796年の長きにわたり司教管轄区として信仰・文化の中心地でした。930年に世界で初めての議会を開いたことからユネスコ世界文化遺産に登録されているシングヴェトリール国立公園では当時の様子をパネルで紹介しています。

2008年に世界自然遺産に登録されたスルツエイ島は、ヴェストマンナエイヤル諸島の南西にあり、その独自の生態系の進化から現在は基本的に研究者のみ上陸が可能です。

シンクヴェトリル国立公園

レイキャヴィークから北東へ約50Km。西暦930年世界で初めて民主議会を開き、憲法を制定し、議会民主政治を確立した地。「聖なる場所」そして「世界の議会の母」として、アイスランドの人々が世界に誇る史跡です。大英帝国のマグナカルタ (大憲章) の制定が1215年であることを鑑みればその偉大さがわかります。

この周辺は、氷河におおわれた美しい連山や深く切り込んだ溶岩床の雄大な大パノラマ、そしてアイスランド最大の湖シンクヴァトラヴァトン湖を控え、風光明媚な景勝地としても有名です。更に、ここでは地球の割れ目ともいわれる壮大なギャウを目の当たりに観察することができます。アイスランドは、大西洋中央海嶺の延長上に位置しています。海嶺の頂上部には幅数10Kmの地溝帯があり、この地溝帯は地球の内部から上がってきたマントル対流がその下で左右に別れて水平に進むためできた割れ目がギャウですが、通常地溝帯は海面下1~2Kmにあるために見ることができないものです。世界でアイスランドとアフリカ大陸でのみ海嶺が地上に乗り出しているところがあり、アイスランドで有名な海嶺観察スポットの一つがここシングヴェトリールです。

割れ目の一つ一つは長さ数Km、幅も地表面からの深さも30m程度ですが、このような割れ目が雁行して延々と連なりアイスランドをほぼ南北に貫いているため、国土は東西に毎年1~1.5Cm(合計2~3Cm)広がり続けています。まさに生きている島の原始の地殻と地殻が引きちぎられた壮絶な光景をたっぷりと満喫できます。東に広がっているのがユーラシアプレートで西に広がっているのが北米プレート。シングヴェトリールとはアイスランド語で「議会平原」の意味で、ギャウとは「割れ目」の意味。


黄金の滝 グトルフォス


ゲイシールからおよそ30kmに位置するアイスランド第一級の瀑布。「グトルフォス」は、アイスランド語で「黄金の滝」の意味。氷河から流れ出る大河クヴィートアウのたわわな河水が幅70メートル、一段が15~30メートルの高さの階段状の溶岩層を白い水煙を上げながら流れ落ちる様はまさに豪快そのもので迫力満点です。虹がその水煙にかかると、名前どおり、その光景は黄金色に染まり特に壮観。更に滝が流れ落ちた後は、溶岩層の大渓谷を悠々と流れ続け、これまた素晴らしい光景です。冬季には滝のしぶきで路面が凍結しているところも多く注意が必要。遊歩道の一部が閉鎖されることもありますが、観光には問題ありません。崖上にはこの滝を外国発電資本から守り抜いた少女シグリットの銅像があります。

間欠泉地帯 ゲイシール

レイキャヴィークから北東へ120Kmにあるアイスランドを代表する間欠泉の地域。アイスランド語Geysirは英語の間欠噴泉を意味するGeyserの語源になっているほどで、間欠泉はアイスランドのシンボル的存在です。水が地熱で高温状態になり底部が沸騰し、その蒸気圧が水圧に勝ることで、熱湯がまるで突然噴火するかのように噴き上げています。ゲイシールはかつては60~70mの高さにまで達していたといわれています。現在、ゲイシールは活動を停止していますが、替わってすぐ傍にあるストロックル間欠泉が3~4分ごとに平均30メートルの高さまで活発に噴き上げています。


ケリズ火口湖

約3千年前の噴火でできたもので、直径200m。火口の底は深さ55メートル、深緑色の火口湖の水面と赤褐色の灰と溶岩とでなる内壁面のコントラストが幻想的な光景を醸し出しています。クレーターの縁の小径を歩いて一周することができ、小径の最も高い地点からは他の小さなクレーター等の良い眺めが楽しめます。※現在は地主の意向で残念ながら団体での観光はできません。


歴史を感じる町 スカウルホルト

アイスランドで最初の主教管区二つのうち一つがあった所で、1056~1796年のほぼ700年にわたって政治、宗教、文化そして教育の中心として権威をふるった歴史的な背景をもつ町。この間、1550年の宗教改革までに31人のカトリックの司教が、その後13人のルーテル派の司教が (合計44人の司教) がここで奉仕活動しました。現在の教会は1967年に全面的に建て替えられたもの。装いは新しくなりましたが、附近の住居や学校に通じるトンネル等往時の痕跡も残しています。


温泉と花の町 クヴェラゲルジ

“温泉の町”そして”花の町”として知られているクヴェラゲルジは、レイキャヴィークの南東約 30km、パワフルな地熱地帯の端っこに位置しています。1929年、この地に初めて住居が建築された時以来、果樹や野菜を地熱利用のグリーンハウスで栽培することでこの町は発展してきました。地熱を利用したグリーンハウスがずらりと建ち並び、町を形成しています。レイキャヴィークから南部に車で移動する際、山の上の道からひらける景色で一番はじめに眼下にひろがるのがこの町です。


南アイスランド最大の町 セルフォス

クヴェラゲルジから南東に少し進んだところに位置する南アイスランド最大の町。この町は、絵に描いたように美しい川オルフスアゥの自然堤防にあり、チーズやバターなど乳製品工場や野菜などの市場があります。オルフスアゥ川は「サーモン・リバー」としても有名で、この近くのエイラルバッキとストクスエイリの両村は、サーモン・フィッシングの基地として、シーズンにはアメリカやヨーロッパから多くの釣り人が訪れる。


渓谷 ショウルスアゥルダールル

大河ショゥルスアゥの渓谷で、うっそうと生い茂る樺の木の森、砂溶岩の原野、沢山の川や滝の織りなす鋭いコントラストに目を奪われる。ギャウインは一風変わった山峡で、無数の湧水、奇形奇岩、小さいが興味惹かれる滝ギャゥルフォスが見どころ。渓谷の中には、1104年のヘックラ火山の噴火で埋没したストィンクの廃墟跡を参考にしたサガ時代の農場が復元されている。


ヘットラ/クヴォルスヴォトル

セルフォスから肥沃な平原地帯を縫うように幹線道路1号線を南東に位置するこの二つの町は、ハイキングや乗馬に最適。ここからヴィークまでの80kmの間、まばらに人家を見るだけで町は全くありません。ヘトラ近くにあるラングアゥ川はサーモンフィッシングで有名です。

セリャランスフォス滝

幅は細いが落差40mの絵のように美しい滝。小路が滝となって流れ落ちる崖の底部にあり、滝の裏側を歩くことができます。冬季は道が凍結しているところもあるので注意が必要です。


滝と自然と民族博物館の町 スコーガル

アイスランドでも有数の充実さを持つ民族博物館と回りの自然環境が素晴らしい地域です。高さ60mの滝スコゥガフォスはアイスランドでも最も印象に残る滝。山岳地帯フィムヴォルズハゥルスに源を発するスコゥガアゥ川には 20もの滝がありますがその最下流にある滝がこのスコーガフォスです。この地域に定住したヴァイキングが滝の裏の洞窟に財宝を隠したと言われています。また、ここにある民俗博物館は小さいながらもアイスランドの入植当時の生活用品が所狭しと展示されていて見応えがあります。


アイスランド南部沿岸唯一の村 ヴィーク

正式名称はヴィーク・イ・ミールダル。最南に位置する人口約300人で、アイスランド南部の沿岸部では唯一の村です。


海に突き出た雄大かつ奇怪な断崖 ディルホゥラエイ

英国のトロール漁船員によって「ブローホール (額の穴) 」と名付けられた、巨大な穴を持つ海に突き出た雄大かつ奇怪な断崖。砂浜にある部分の高さは120m。海鳥の棲息地としても知られ、アイスランド本島の最南の地点。トゥインと呼ばれる穴の部分はボートが楽に通れるほど大きいです。1963年、突然の海底噴火で誕生したスルツエイ島のように、間氷期に海底火山によって出現したものと考えられています。突き出た絶壁近くには幾つかの孤立岩が見られます。※鳥の営巣時期には接近が禁止されています。


地熱地帯 ネーシャヴェトリル

レイキャヴィークから車で20分、ヘインギットル山の裾野、シンクヴァトラヴァトン湖畔にある、アイスランドの代表的地熱地帯。レイキャヴィークを含む首都圏への電力供給を一手に賄うモダンな地熱発電所があります。真水に地下2,000メートルからの400℃の熱を利用し、100度の熱湯を作り、50km離れたレイキャヴィークへパイプラインで送っており、レイキャヴィークの熱湯タンク・ステーション、ペルトランに到着時にもなお97℃に保たれています。


ヘクラ火山

レイキャヴィークから東へ120Kmの位置に聳える世界でも最も有名な火山のひとつ。1104年に記録されて以来小休止しながら過去20~30回の噴火を繰り返し、近年においても2000年に噴火しています。ヘクラ火山とグトルフォスの間には14世紀の大噴火で廃墟と化した中世の農場の遺跡が発掘されており、火山と考古学に関心のある人にとっては興味深い所でしょう。


ミールダルスヨークトル氷河

海抜1,493m、面積600km2でアイスランドで3番目に大きな氷河。氷河の舌部は低地帯まで葡行しており、その中でも最も際立つのは、リング・ロードのすぐ側近くまで来ているソゥルヘイマヨークトルです。氷河の南東部の氷の下には1918 年に最後の噴火をした活火山カトラが隠れています。


レイニスフィヤーラ岩

ヴィークの村近くの山で、無数の野鳥が巣くう柱状節理の岸壁。この地を有名にしているのが、山のすぐ南にある、海面から66mまで突き出て並ぶ岩柱群レイニスドランガル。

自然保護区 ソルスモル

クエイヤフィヤトラヨークトル氷河、ミールダルスヨークトル氷河そしてティンドゥフィヤトラヨークトル氷河の3つの氷河に隠れるようにある美しい自然保護区。ここには数えきれないほどの谷、森林、氷河川澄み切った小川や雄大な山岳があり、絶好のハイキング・スポットとなっています。キャンプ場、コテージもあります。


地熱地帯 ランドマンナロイガル


内陸部に入った所にある、まさに活発に活動している地熱地帯で、含有する鉱物により赤、オレンジ、グリーンなど色彩も鮮やかな山々に囲まれている、アイスランドでも有数の美しい場所です。温泉が川に流れ込んでいて、丁度良い湯加減の温度であるため、露天風呂も楽しめます。海抜が600mを超えているものの、川の土手は草花で覆われて(夏季)、トレッキングにも最適の場所。山小屋があります。


クレーター群 ラーカギーガル

ラキ山にある長さ25kmにも達する断層で、見事なほどに整然と平行して並ぶクレーター群。クレーターの数は約130個。1783~84年の噴火により誕生しました。「スカフタアゥ川の火」と呼ばれるこの噴火は8ヶ月続き、その間に300億トンの溶岩が19kmの厚さで500km2を覆い、約50軒の農家が飲み込みました。また溶岩と同時におびただしい量のフッ化水素ガスと二酸化硫黄ガスも噴出されています。ガスそのものから受けた被害、そして有毒ガスの雲が日光をさえぎり、草を枯らしたことから来る飢饉で、アイスランドは人口の1/5と家畜のほぼ半分を失ったといわれています。流出した溶岩は、また、スカフタゥレルダフロインの大溶岩平原を誕生させましたが、その面積は565平方キロメートル、単一の噴火によって流出した溶岩として世界最大級です。


火の山峡 エルドギャウ

「火の山峡」を意味するエルドギャウは、長い噴火による割れ目 (亀裂) で、ミールダルスヨークトル氷河からギャゥティンドゥル山まで40kmも続き、北の端附近は幅600m、深さ200mもあり最も印象に残るギャウとなっています。その変化に富んだ光景は畏怖心を起こさせるほどです。

エルドギャウの周りは広大な溶岩平原となっており、素晴らしい眺めの滝オゥファイルフォスもあります。


一大リゾート地 キルキュバイヤルクロイストゥル

1186年アイルランド人司教が初めて住み着き、当時の修道院跡が今も残る歴史的に由緒ある町。シストラスターピ (シスターの岩) 、シストラフォス (シスターの滝)、シストラヴァトン(シスターの湖) などの地名に修道院時代の名残りを残しています。特にキルキュゴ (教会の廊下) と呼ばれる玄武岩柱の集合体は極めてユニークなもの。ミールダルスヨークトル氷河とヴァトナヨークトル氷河の丁度真ん中に位置。この辺りは1783年のラキ山の噴火により、溶岩や氷河を溶かした土石流がスカフタアゥ川を伝わって流れ込み、往時のアイスランド総人口5万人の1/5が犠牲となった土地でもあります。現在では、大自然の美しさが象徴的な一大リゾート地となっていて、通年オープンのホテルや夏季開業のファーム・ホリデイも。


大絶壁 ロゥマグヌープル

砂漠地帯スケイザラゥルサンドゥルの西の最先端に聳える高さ688mの印象的な大絶壁。


ヘイマエイ島

アイスランド本島から南に約10kmの海上に連なるヴェストマンナエイヤル諸島で唯一人が住んでいる島。面積は約13km2と小さいのですが、アイスランドでは水揚高一位を誇る漁業の島。1973年には島内の火山が噴火し溶岩流が町を襲いましたが、本島との連携による避難で奇跡的に一人の死傷者も出ませんでした。今も建物が溶岩にのみこまれた姿は「北のポンペイ」と呼ばれ、多くの観光客が訪れています。

この島の更に南西には1963年の海底火山の噴火により出現したスルツエイ島があります。渡り鳥によって運ばれた種子が自生しはじめたことから、生態系の進化を見せ、2008年に世界自然遺産に登録されました。
現在観光での上陸は禁止されています。

出典: http://www.vikingtravel.jp