アート・カルチャー

映画『YARN 人生を彩る糸』が来週公開します!

この冬注目のアイスランド発のドキュメンタリー映画『YARN 人生を彩る糸』が来週12月2日の【東京】シアター・イメージフォーラムを皮切りに全国の劇場で公開されます。

「すべての始まりは もちろん羊と草」

のキャッチコピーに表されるウール、そしてそれを用いた編み物が住民の生活に根ざしている国、アイスランドだから誕生したとも言えるこの映画、北欧の特にカラフルなデザインが好きな人は必見の内容となっています。

世界的なクラフト・ブームの中で生まれた、編み物が生活に根ざしている 北欧アイスランド発クラフト・アート・ドキュメンタリー ひとつひとつ丁寧に作られた手しごとへの回帰やクラフト・フェアの活況など昨今の 世界的なクラフト・ブームの中、YARN(糸)を紡ぎ、編み、表現する4組のアーティス トが、彩り豊かな糸に人生を見出したパワフルな姿を描いたクラフト・アート・ドキ ュメンタリーが、編み物が生活に根ざしている国・北欧アイスランドで誕生した。

人は糸を編み、糸は人をつなぐ。編み物は「人とつながる」アート 「編むことは言葉であり、コミュニケーション」と全身ニット集団と街を闊歩するオ レク、白い糸を人生のメタファーとして、超絶パフォーマンスを見せるサーカス・シ ルクール、ゲリラ的に街をニットで彩るヤーン・グラフィティでアイスランドから世 界を旅するティナ、子供たちの想像力を刺激するカラフルなネットの遊具を世界中で 作り続ける堀内紀子・・・アーティストたちの美しい手しごとやパフォーマンスは見 る者を楽しませるだけでなく、編み物を手芸から「人とつながる」アートに昇華させ ようとする彼らの情熱と、信念を持って生きていく姿そのものが世界を彩り、私たち に生きる力を与えていく。

人生の歩みのように、ひと編みひと編み。糸と編み物の魅力を再発見
編み物は 1 人で黙々とセーターやマフラーを編むものという固定概念を打ち破り、街 でヤーン・グラフティ(ヤーン・ボミング/ボンピング)を仕掛けたり、お喋りをしな がらみんなで大きな作品を作ったり、自分の手を動かして外の世界や人とつながって いく、編み物の楽しさを再発見する。また、ひと編みひと編み、無心で続ける反復行 動がヨガのように心を落ち着かせるのも魅力のひとつ。

糸の冒険をつなぐ、丁寧なアニメーションと語り アーティストと共に旅する糸の冒険は、アイスランド、デンマーク、ドイツ、ポーラ ンド、スペイン、イタリア、ハワイ、キューバ、カナダなどで 2 年をかけて撮影され た。本作が長編デビューとなったのは、アニメーターとしても活躍するアイスランド 人女性監督ウナ・ローレンツェン。女性たちが伝えてきた糸や編み物の文化を、オリ ジナルのアニメーションを混じえ、アーティストたちへのリスペクトを込めて丁寧に 描いている。そして、各エピソードをゆるやかにつなぐのが、アメリカのベストセラ ー作家、バーバラ・キングソルヴァーの短編小説「始まるところ」。脚本を読んだ作 家本人がナレーションにも参加し、詩的で心にじわりと沁み込んでくる珠玉の言葉が、 羊や美しい自然の映像と共に、私たちを糸の世界へ誘っていく。