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アイスランド民謡 – Rímur

アイスランドにはRímur(リームル)という民謡があります。これは正確には歌そのものではなく、昔14世紀から19世紀にかけてアイスランドで流行した詩の読み方の一つであり、ローマカトリック聖歌の語句の最後に韻を踏む方法と、音節を数える方法、そして北欧のskáld(詩人)が古くから使った後韻や中間韻の方法を組み合わせた読み方です。

初期に発表されたリームルらは、アイスランドのmansöngr(マーンスンク)というまた別の詩の読み方から派生したものであり、その内容の多くも愛についてのものでした。しかし、時が経つにつれその内容は多様化していったとの事です。

上の動画のリームルでは15世紀半ばに起きたトルコによるアイスランド人の拉致事件について歌っています。400人もの人々が連れ去られた大きな歴史的事件です。

リームルの長さは歌によって違い、長いものだと歌い上げるのに一晩かかるものもあるとの事です。