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オススメ観光スポット第3弾

地球の割れ目ギャウが北部中央を南北に横断し、アイスランド最大の地熱帯を抱える。古来「氷河の下の火山群」の地帯と言われ、まさしく「火と水」の競演する地方です。
火山活動でせき止められた湖ミーヴァトンは擬似火口プセウドクレーター群で賑わう。

欧州最大でもっとも力強い滝デティフォス、ヴァイキング時代の神像が眠るゴーザフォスの滝、ホエールウォッチングで有名なフーサヴィーク、奇岩の連なるディムボルギル、アイスランドホースの町ソイザルクロゥクルなど魅力溢れるポイントで旅人を魅了します。

豊富な観光資源に恵まれた人気エリア

アイスランド北部最大の都市アークレイリを中心とする北部地方は、夏は白夜ゾーン(太陽の沈まない日はないのですが、24時間明るい日が約1ヶ月続く季節)。また、夏は南風がフェーンとなるため比較的温度が高いのも特徴。南部地方にあっては北風が晴れの天候を意味し、北部においては南風が素晴らしい天気を意味します。
アイスランドではゴルフは非常にポピュラー。 このエリアのゴルフ場では、白夜のときには24時間プレイが可能でゴルフ愛好者を魅了します。
北部地方の地質上の特徴は氷河下での溶岩噴出。すなわち「火と氷」の相互作用によって創造されているといいうものです。 地球上最大級の溶岩平原がこの地方にあり、苔群、不毛地帯が広がりそこには樹木はほとんどありません。 火山群は現在も活発に活動しており、最近出きたばかりのクレーターをあちらこちらで見ることができます。

また、景色も変化に富んでいて、青々と草の茂った谷間を流れる川ではサケが釣れ、滝や急流、火山地帯なども目を楽しませてくれます。 デティフォス、ゴーザフォスという二つの巨大な滝やミーヴァトン湖に代表される観光スポットも豊富。 西はフーナフロゥイ湾から東はバッカフロゥイ湾にかけての地域は肥沃な土地に恵まれたお陰で、農業を始め漁業加工業などにも活気がみられます。

北アイスランドの文化、商業の中心はアークレイリ。エイヤフィヨルズル地区にあるかわいらしい都市で、美しい海や山に囲まれています。 レイキャヴィーク周辺やアイスランド南部とはまったく趣を異にするアイスランドを楽しむことができます。


ミーヴァトン湖

北部アイスランド観光の最大のハイライトであるミーヴァトン湖は、面積37km2でアイスランドの中で四番目に大きい湖。平均水深は2.5mと浅いものです。 「蚊(=ミー)の湖(=ヴァトン)」を意味するその名前の通り、湖にはたくさんの蚊が飛んでいるのが特徴ですが、その蚊は人に害を与える類のものではありません。

この湖を象徴するのは、豊かな野鳥生活、周辺の火山活動による独特の風景、そしてマリモの三つ。

ミーヴァトン湖は野鳥、特にカモの宝庫です。カモの中でも、最も数の多いのが約6,000羽もの数が棲息するキンクロハジロで、次が約3,500羽のスズガモと約1,500羽のホオジロガモ。そのほか、どこででも見られるクロガモ、赤褐色の胸が特徴のアイサ、尻尾が長いオカヨシガモそして小型のマガモが一般的。マガモ (マラード) やオナガガモのほか、カワアイサ、ハシビロガモ、ハジロ属のスズガモが棲息しています。 多種のカモ類のほかにも、スラブ・カイツブリや短耳フクロウなどの珍鳥も棲息。

そしてミーヴァトン湖周辺はアイスランドでも最も火山活動や地熱活動が活発な地帯の一つで、「火の国」アイスランドが実感できるところとしても最適なスポットでもあります。ミーヴァトン湖自体も、隣接する活発な地熱活動や火山地域から熱い地下蒸気が注ぎ込んでいるため、厳しい真冬でも完全に凍結することは稀です。

最後にマリモについて。世界でマリモが自生地として有名なのは日本の阿寒湖(北海道)とここミーヴァトン。湖の西側にある野鳥博物館で見ることができます。他にセルホテルのレストランにある小さな水槽にも。

火山活動の痕跡を見るのに最適なスポット

ユニークなプセウドクレイター群「スクートゥスタダギーガル(突出した土地の意味) 」。ここはパンフレットやポスターにしばしば取り上げられているところで、溶岩流の熱で地下水が爆発し、小山状のクレーターを形成しています。
温泉活動と月面のような荒涼とした景観で知られる「ナゥマヒャットル (窪んだ穴の山の意味) 」。
火山噴火クレーター「ヴィティ (地獄) の丘」。
1984年9月に噴火し、アイスランドで2番目に若い活火山活動地帯「クラプラ (地熱発電所がある) 」。沸き立っている硫黄硫気孔の底無しの穴で有名な「ナゥマスカルズ(鉱山の山道の意味)」火山活動で形成された複雑な溶岩迷路「ディムボルギル (黒い城の意味)」
地球の割れ目ギャウの中に天然の温泉が沸く「グリョゥタギャウ」と「ヤールズバズスホゥラル」。かつては入浴用に使われていましたが、現在では地熱の温度があがり入浴することはできません。

ゴーザフォス滝


「神々の滝」という意味のゴーザフォス滝。アイスランドの歴史書によると、西暦1000年頃、アイスランド議会の有力者ソルゲイル・ソルケルソンが議会においてキリスト教への改宗を決めた際、議会からの帰り道にヴァイキング時代から信じていた神々の彫像をこの滝に投げ入れたことから命名されたといわれています。 広大な溶岩台地から満々と水をたたえた大河が轟音と水煙をあげながら流れ落ちるドラマチックな滝。


ヴァトナヨークトル国立公園(旧名:ヨークルスアウルグリューブル国立公園)

2008年、アイスランド東部のヴァトナヨークトル氷河近くに設定されていたスカフタフェトル国立公園と統合され、ヴァトナヨークトル国立公園と改名されました。北部ではアウスビルギとデティフォスを中心にしたエリアが飛び地で同国立公園とされています。

アウスビルギは馬蹄型がユニークな3.5Kmの渓谷。北欧神話の神オーディンが持っていた八本足の馬スレイプニルの足跡だと言われています。

木々も多く、ハイキングに最適。またエコーロックと呼ばれる玄武岩の山フリョウザクレッタル。口笛などがよく反響することからこの名前がつきました。

そして、ヨーロッパ最大かつ最もパワフルな瀑布デティフォス。その轟音と水しぶきはものすごく、数キロ先の観光バス用駐車場からも見て取れるほど。氷河川ヨークルスアゥ・アゥ・フリョルムにあります。流れ落ちる落差44mの高さから毎秒500m3もの大量の水が流れ落ち、恭々しいほどの景観を呈しており、映画「プロメテウス」の撮影が行われたことでも有名です。


ホエールウォッチングの拠点 フーサヴィーク

世界でも屈指のホエールウォッチングの拠点。かつては巨大な捕鯨基地でしたが現在はホエールウォッチングと漁業が盛んな町。850年頃、スウェーデンのヴァイキング、ガルザル・スヴァヴァルソンがその航海の途中に流れ着き、アイスランドで初めて越冬した人間と言われています。 彼が生活のための家(=フース)を立てた湾(=ヴィーク)であることからフーサヴィークという名前がついたと伝わっています。ホエールウォッチングだけでなく、クジラ博物館、フーサヴィーク海洋博物館、またちょっと趣きの変わった博物館もおもしろいです。1907年に建てられたチャーミングな装いの教会は町のシンボル。


ブロンデュオス

東フーナヴァスシースラ県最大の町で、人口約900人。氷河川ブランダの河口にあります。1876年に公式交易センターとして宣言され、ビリョンドゥオゥスの港に入る商船の古い記憶が残っています。商業、衣類製造、農業、加工業が中心。


北極圏の境界線 グリムセイ島

アイスランド最北端の島で、北極圏に唯一入る島(北緯66度33分)です。人口は約100人でその1,000倍の野鳥が棲む野鳥の宝庫。「You’re standing on the Arctic Circle(今、北極圏の境界線の上に立っています!)」というモニュメントがあり、一緒に写真を撮る旅行者でいっぱいですが、実際には本当の北極圏より20mほど南にあります。島にはアークレイリから飛行機かフェリーで渡航可能。

チョルネース半島

アイスランド最北端の半島で、スキャウルファンディとオクサルフィヨルズルの両湾の間に位置しています。 半島の西の沿岸は砂岩の土手になっている地層が特徴的で、溶岩、河川や湖そして海底からの流送土砂、氷河によって運ばれた堆積物の他、亜炭を含有。氷河期及び第三期の時代からの地層がはっきり見られる地帯として地質学的に興味が惹かれるところです。 半島の先端部から北極圏までは僅か30km。沈まない太陽の夜「ミッドナイトサン=白夜」の観測には最適な一帯。かっては春になるとグリーンランドからの流氷が到達したことも。流氷にのって北極白熊が現れたこともあります。一番最近では2008年6月。(2010年5月時点)


島のある峡湾 エイヤフィヨルズル


アイスランド最長のフィヨルドで「島のある峡湾」の意味。降雨量がかなり少なく、河の水も氷河からのものではないため、河川が氾濫したり、流れのコースを変えることが一度もありませんでした。その恩恵として、この地域はアイスランドで最も豊かな酪農地帯になっており、緑多い肥沃な土地になりました。


ダルヴィーク

漁業と海産物加工業を中心に賑わう人口1,800人の港町。 文化のレベルが際立って高い町で、たった四家族しか住んでいなかった1901年には最初の演劇が催されたと記録されています。 アイスランド一の大男として記録されている身長2m20cmの「ヴァイキング・ジャイアント」ことヨウハン・ピエトゥルソンがダルヴィーク出身であるほか、アイスランド建国以来五代続く大統領のうち、第三代をつとめたクリスチャウン・エルジャウンもダルヴィーク出身。


オゥラフスフィヨルズル


同じ名前の湾の短いフィヨルドにある港町。 今世紀前までは農業が中心ででしたが、現在では漁業が主産業。 オゥラフスフィヨルズルに至る幹線道路はオゥラフスフィヤルザルムーリの断崖の岬からスロープになっており、この一帯は、ミッドナイト・サンの移行を鑑賞するには最適のスポットといわれています。


ソイザルクロックル


スカーガフィヨルズル・フィヨルドの入江に位置する町で、北アイスランドではアークレイリについで大きい規模です。 1870年頃古い交易所を中心に発展し、現在では漁業、海産物加工業を始め、様々な軽工業が基幹に。ユニークな産業としては岩綿の工場で、溶かした鉱石から羊毛状の繊維を作り、絶縁・断熱・防音材などに使われています。 博物館では過去から現在にいたるまでの現地の生活について展示。 夏季はミッドナイトサン(真夜中の太陽)のもと、ドラングエイ島やマゥルムエイ島の美しい景色が眺望できます。 ソイザルクロックルの周りには、芝土で覆われた古い18世紀の館や民族博物館があるグロインバイルや、1106~1798年にかけての北アイスランドの監督司教座が残るホウラル・イー・ヒャルタダールルがあります。


大きな岩の島 ドラングエイ島


スカーガフィヨルズル湾にある島ドラングエイは「直立した大きな岩の島」を意味しています。切り立った断崖絶壁が海抜200mの高さまで突き立っている島には無数のツノメドリが営巣。古典アイスランド・サガに出てくる有名な10世紀の無法者グレッティル・アースムンザルソンの隠れ住んだところとしても知られています。

出典:www.vikingtravel.jp