アイスランドが同国史上最大の波乱を起こし、ニースでイングランドに逆転勝利を収めてUEFA EURO 2016準々決勝進出を果たした。
ウェイン・ルーニーのPKで開始早々にリードを奪われたアイスランドだったが、CBラグナル・シグルドソンのゴール(代表通算60試合で2点目)で追いつき、コルベイン・シグトルソンの一撃で形勢をひっくり返した。大会初出場チームのおとぎ話はまだ終わらず、次はベスト8で開催国フランスと顔を合わせることになった。
試合開始直後、先発に復帰したラヒーム・スターリングがアイスランドのGKハンネス・ハルドーソンに倒され、イングランドがPKを獲得。ロイ・ホジソン監督率いるチームはこのチャンスを生かし、まさに理想的なスタートを切った。しかし、この4分のゴールがアイスランドの目を覚ますことになり、ラーシュ・ラーゲルベック、ヘイミル・ハルグリムソン共同監督が率いるチームの見事な逆転劇が始まる。
まずアーロン・グンナルソンが鋭いロングスローを入れると、ルーニーとの空中戦に競り勝ったカリ・アルナソンが頭でつなぎ、逆サイドでフリーになっていたラグナル・シグルドソンがGKジョー・ハートを破った。これで安堵したアイスランドのサポーターたちは、その数分後に歓喜に沸き上がることとなる。