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氷河アートの世界

氷河は、土砂や火山灰の混入、流れや融解の速さの差異や地形等の影響により、かなり複雑な形状を造ることがあります。
時として、何か意味のあるようなものに見えることや、人為的に造った一つの芸術作品かのようにも思えることも。
さらに、氷河の氷そのものも気泡の入り方により、多彩な世界を見せてくれます。

どのように感じるかは人それぞれ、アイスランドの氷河には魅力がたくさん詰まっています。

氷の海に浮かぶ島々、右から左に氷河の潮の流れがわかる。

まるでコピペで造ったような黒い山々、長く連なり山脈を呈す。

黒と白の世界、幽玄な水墨画を彷彿させる。

黒砂海岸にある氷河塊の集積場。海岸は、様々な形状の氷で覆いつくされている。

海岸に打ち上げられたイルカの親子、親イルカが子イルカを背負っているかのような造形。

ナスカの地上絵に対抗、バトナ氷河の氷上絵と命名するのに相応しい。

黒く縁どられた海岸線に、白波を伴ったうねりが強い風と共に押し寄せている、冬の一光景。

隠し絵を思わせるような氷河上の絵画、角の生えた男とカエルが中心部に見えてきた。

次から次へと湧き上がる泡また泡、その音まで聞こえてくる。

色々な形の気泡滴があり、何かうごめく透明な原始生物の世界にも思える。

ヤカンの中、煮沸された蒸気の泡が力強く噴出しているかのよう。

【ライター:藤井勝善】